膠原病は、別名、『自己免疫疾患』と言い、 約20数種類の病気があります。
発病原因は、人間の 身体の中には膠原組織と言う組織が皮膚と筋肉、骨の間に張りめぐらされており、 この膠原組織のどこかが障害を受けるため、膠原病と言う病名がつけられたのです。
一般に、人間の血液の中には、カビ、黴菌、ウィルスが体内に侵入した時、 これを叩いて自分の身体をカビ、黴菌、ウィルスの侵入から守るリンパ球という 大事な細胞があります。このリンパ球はカビ、黴菌、ウィルスの侵入に際し、 抗体を作ったり、それらがとりついている細胞を破壊したりして、攻撃します。
この大切な血液中のリンパ球が、何を狂ったか自分の(膠原)組織をカビ、黴菌、 ウィルスと間違えて、潰しにかかるわけです。
そしてこの潰される膠原組織の場所によって病名が決まり、関節がやられると リウマチ、甲状腺がやられると橋本氏病、 唾液・涙腺だとシェーグレン症候群、 また、筋肉だと皮膚筋炎、広く血液、腎臓や肺がやられるとSLEとなるわけです。
こういう狂ったリンパ球は、体内の骨髄からどんどん作られますので、体内の 骨髄を全部取り替えない限り永遠に続いて作られますし、そのターゲットになる 膠原組織は永遠に体内に存在しますので、この病気は治らないのです。 これが膠原病の発症病理と本態です。