内服薬としては、SOD様作用物質を使っています。アトピー患者は体質的に 体内のSODの力(誘導能)が弱いことが証明されておりますので、毎日必ず摂取してもらうことになります。
一日の摂取量は成人が4包12グラム、小学生は3包9グラム、幼稚園生は2包6グラム、幼稚園生以下は 1~1・5包・3~4・5グラムです。
次に、台湾(火炎山)で採集した白鶴霊芝(別名:仙鶴霊芝あるいは 仙鶴茶…他の産地のはダメ)、それに、南アフリカ共和国産のルイボスティーと いうお茶があり、これらはアレルギー反応(発疹やかゆみ)そのものを 抑えるフラボノイドという物質が大量に含有されています。
この仙鶴茶、ルイボスティーを先述したのと同じ方法で処理して、抽出した エキス(粉末、一般にTXの名称)を内服してもらいます。内服パック数は SOD様作用物質と同じです。次に、どうしてもかゆみの強い人には、軟膏療法が 完全に効くまで(2~3週間)、就寝前にだけ抗ヒスタミン剤を内服してもらいます。
細菌感染を招く湿潤、靡爛(びらん)の病巣をもっている 患者さんには抗生物質を5日間ぐらい内服してもらいます。 私のSOD様作用物質と仙鶴茶、ルイボスティーのエキスは一般に 健康食品としても市販しています。
私は新横浜をはじめ、都会でも月に何度か診察しており、非常に 重症な患者さんには、土佐清水病院への入院を指示しています。
ある患者さんはご自身の都合で、入院が診察から数えて2週間後に なったことがありました。2週間後、入院して来られた患者さんを見るなり 私は驚いてしまいました。「こんなに軽い症状の患者さんに自分はなぜ入院を薦めたのだろう」と 我が目を疑うほどでした。この患者さんは2週間、SODと仙鶴茶、ルイボスティーの エキスをずっと服用し、かつ、重症アトピー性皮膚炎患者の避けるべき 脂肪食を食べないという私の指導を厳重に守っていたのでした。
この一件は特に例外ではなく、10~20人に1人くらいは、 丹羽療法の薬を内服し、指示を守るだけで、これほど劇的な効果が現れます。